守谷市高野にある「おばけ石」について紹介していきます🌻
おばけ石とは?
昭和50年夏のある日、石碑の前で遊んでいた小学生の女の子が「石に顔が映っている」と言い出したのがきっかけとなり、近所の人たちが次々に見にいくようになりました。ある人は髪の長い女性が見えると言い、ある人は老人の顔だと言いました。やがて噂が噂を呼び、7月に入ると新聞や週刊誌、テレビのワイドショーでも毎日のように「高野のお化け石」として報道されたので、大勢の見物客が押し寄せたのです。
☝️守谷市ホームページ「高野のおばけ石」から抜粋
「おばけ石」と呼称されることが多いですが、正式名称は「成田不動明王霊石碑」です。
昭和50年(1975年)当時、この石に写る霊の姿は、女性の姿であったり、老人の顔であったり、動物の姿であったり、、、様々なものが見えたようですが、一番多かった意見としては
「人の顔が見える。」
だそうです。
このように一時期は「人の顔が見える😱」と大騒ぎになり、全国的に有名になったおばけ石の現在の様子と噂の真実を確かめていきたいと思います!
おばけ石は、「守谷のふるさとかるた」に、
「その昔、人騒がせた、おばけ石」 と載っています。
おばけ石の現在

現在は、お堂と石碑、集会所のみがあり、非常に閑散としています。
ネットでは守谷市の観光スポットや史跡として紹介されていることもありますが、訪れている人はあまりいないようです。
おばけ石

真ん中の石が「おばけ石」です。
おばけ石の他にも、いくつかの石碑と石像が置いてあり、中央には賽銭箱、それら周りには柵と有刺鉄線があります。
過去におばけ石に落書きをされたことがあるようで、その対策のためなのかもしれません🤔
おばけ石の当時(1975年)
当時の写真こそありませんが、1975年当時おばけ石を見に行ったことがある地元の方に聞いた事を記載していきます!
- 1975年当時、噂が広まって最初の頃は、地元、隣町の人がよく見に来ていた。テレビに取り上げられてからは、遠くからおばけ石を見にくる人が多くなって、次第に祭りの出店まで出るようになっていったそうです。
- 大勢でおばけ石を見ていても、石に「何か」が見える時があったようで、人によって見え方は違ったそうです。
- 全員が見える。というわけではなく、見えない人は見えない。見える人はハッキリ見える。そうでした。
- 主に、おばけ石の右上辺りに何かが見えることが多かったみたいです。
取材させていただいた方は、何も見えなかったようですが、一緒に行ったお友達の方は、「男の人の顔が見えた。」と言っていたそうです😱
おばけ石の考察
ここからは、完全に私の主観的な考察になります!!
おばけ石に「何か」が見える理由
考えられる理由として、
- おばけ石のシミや彫刻の陰影によるもの
- 集団ヒステリーによるもの
- 霊的なものが写り込んだことによるもの
だと思います。
それぞれ考察していきます!
1.おばけ石のシミや彫刻の陰影によるもの

おばけ石のアップ写真です☝️
おばけ石にはこげ茶色のシミがあります。彫刻は成田山不動明王が彫ってあります。
上の写真から推測するに、1975年当時は現在よりもシミが少なく、彫刻がもっとハッキリ見えたのではないかと思います。
このシミや彫刻が「何か」に見えたとしたら、常にその何かが見えることになるので、おばけ騒ぎにはならないと思います。
なので、このシミと彫刻にある条件が加わったら「何か」に見えるという可能性を考察していきたいと思います🤔
考えられる条件は、「光」だと思います。おばけ石をみる時間帯と照明です。
おばけ石に「何か」が写っているのを確認した時刻について、最初に発見した小学生は下校途中と仮定すると夕方、テレビ番組はおそらく特集を組んだであろうから夜に照明を当てて、近隣住民は当時は街灯が少なかったので暗くない時間(日中)におばけ石を見に来ていたと思います。そう考えるとおばけ石を見に来た人の時間帯は様々で、その時の光の条件も様々だったと考えられます。
しかし、「どのような時間帯においても光の条件が偶然揃い、おばけ石のシミや彫刻から「何か」をみることができた」可能性は極めて低いと思います。
仮に光の条件が偶然揃い「何か」をみることができた。としたらその場にいるほとんどの人がそれを確認できるはずだと思いますし、全員が確認できなかったとしても、光の影響によるあやふやなものならテレビ放送するほどの話題性にはならなかったかと思います。
2.集団ヒステリーによるもの
Q. 集団ヒステリーとは?
A. 集団が強い不安や恐怖などのストレスに晒されることによって、集団の成員全体にパニックや妄想などが広まることを意味する語。
(Weblio辞書から引用)
☝️のように集団ヒステリーとは、1人から複数人に何かしらの症状が伝播することをいいます。
集団ヒステリーに関する事件は、日本でも世界でもたびたび発生しています。
一例を挙げると、「何かしらの原因によって一人が過呼吸になり、それが周りの複数人に伝播し、多数の人が救急搬送される。」などです。
集団ヒステリーの症状は、過呼吸、失神、痙攣などが多いようです。
また、心霊系の集団ヒステリーだと、多数の人がポルターガイスト現象や実際に霊を見るなどの現象が起こるようです。
Q. ポルターガイストとは?
A. 心霊現象の一つ。物理的な原因なしに家具が動いたり音を立てたり発光したりする現象。
(Weblio辞書から引用)
1975年のおばけ石騒動の時は、過呼吸などの症状に多数の人がなったり、ポルターガイスト現象が起こったなどは、聞き込みの限りでは発生しておらず、
ただ「何か」が見えた。
だけなので集団ヒステリーの可能性も低いと思います。
3.霊的なものが写り込んだことによるもの
私はこの可能性が一番高いと思います。
といいますのも、私が幽霊の存在を信じているというのもありますが(笑)
客観的な事実から判断してみると、、、
守谷市公式ホームページの記載から、最初に「何か」が写っているのが確認されたのは6月だと推測できます。
6月といえば梅雨。一説によると梅雨は霊的な力が強くなるそうです。
また、おばけ石の近くには海禅寺(お寺)があり、そこには墓地もあります。
あくまでも私の考察ですが、梅雨の霊的な力が強まっている時期に、付近の墓地からの霊的なものたちが成田不動明王霊石碑に憑いてしまったのだと思います。
おばけ石騒動は、6月に噂が立ち始め、7月に噂が爆発的に広がり、8月にピークを迎え、そこからだんだんと収束し、秋風が吹く季節には訪れる人もめっきり減ったそうです。
8月にはお盆があり、梅雨の時期と同様、霊的な力が強くなるといわれています。
つまり、1975年のおばけ石騒動は、霊的な力が強くなる梅雨の時期、お盆の時期を中心とした短期間に発生したものと考えることができ、そのように考えるならば、秋風が吹く頃(霊的な力が弱まった頃)に訪れる人がめっきり減ったことも辻褄が合います。
幽霊の存在自体が非科学的ではありますが、仮に幽霊が存在するとするならば、上記の考察はぴったりと当てはまると思います。
最後に
どうでしたでしょうか?
おばけ石の現在と過去、それに基づく考察。
考察に関しては、私の主観的なものなので、
「へー、そういう考え方もあるんだー。」ぐらいのスタンスで見ていただけると光栄です😊
過去に大騒ぎになったことのあるおばけ石ですから、またひょんなことで「何か」が見えるようになるかもしれません。
皆さんもおばけ石ぜひ一度ご覧になられてはいかがでしょう。
もしかしたら「何か」を見ることができるかもしれませんよ?
ちなみに、先日おばけ石を見にいった時、おばけ石の隣のお堂の扉が少しだけ開いていてそっちの方が怖かったです(笑)

錠前がしてあるのに少しだけ開いています…………😱
アクセス
守谷市高野の住宅地の中にあります。わかりにくい場所なので、ナビを設定して行った方がいいと思います!
🚗駐車場のようなものはありませんが、敷地内に車を停められるスペースがあります。
🚃最寄駅は、関東鉄道常総線の南守谷駅です。👟駅から1.7km、徒歩21分です。
付近のスポット
- 海禅寺 (スポットから300m、徒歩4分)
- 茶房かやの木 (スポットから550m、徒歩7分)

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